2010年9月23日木曜日

湯顕祖の牡丹亭(53)つづき

同里退思園から


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)255~264頁
第53幕 拷問 からつづき

柳夢梅が吊るされ打たれているところへ せむしの郭駝と軍校たちがやってきて柳夢梅をみつけます、郭駝は柳夢梅に逢えて喜びますが 女婿を騙る素寒貧が状元だとは信じられない杜宝はまた柳夢梅を打とうとします、そこへ苗舜賓が来て杜宝に証拠の登科記を見せます。
登科記
帝の親筆 第一席 柳夢梅ぞ梁棟なる
そして柳夢梅に冠服を授けます。身なりを整えた柳夢梅が事情を説明してもなお杜宝は信じないので 仕方なく柳夢梅たちは祝いの宴へ向かいます。

杜宝は黄門官になった陳最良を呼び相談します。
陳最良は杜麗娘が生きかえったこと、女婿が状元の試験に及第したことを話し、いいかげんに認めるように諭しますが・・妖怪のしわざであるから退治いたすが当然と聞く耳をもちません、陳最良は杜宝にことわって上奏することにします。
杜宝
夜 滄州に読みて 怪亦た聴く
関す可し 妖気 文星を暗くす
誰人(たれ)か断じ得ん 人の間(よ)の事
神鏡 高く懸(か)かり百霊を照らす

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