2010年9月16日木曜日

お誕生日おめでとう

お誕生日おめでとうございます!
今日はいっしょにケーキを食べましょう!

2010年9月15日水曜日

湯顕祖の牡丹亭(51)

同里退思園中庭から


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)248~250頁
第51幕 試験の発表 から

いよいよ 苗舜賓が試験の結果を奏上すると、聖旨が下ります。
朕聞く、李全の賊平ぎ、金兵廻避す。
甚だ喜ばし、甚だ喜ばし。

これすなわち杜宝の大功なり。杜宝はすでに前に旨あり。

陳最良は奔走口舌の才有り。黄門奏事官に充つべし。
その冠帯を賜う。

其の殿試の進士は、中において柳夢梅を状元とすべし。

金瓜の儀従は杏苑に宴に赴き、恩を謝せよ。
李全から投降の書状を持って帰った陳最良は昇進して冠帯を着けました、状元に名前がでた柳夢梅は自分(陳最良)のよく知っている男で、妻がいると聞いて石道姑といっしょになったのだろうと思います。
実はその柳夢梅は、わたくしとも旧知でございます。

2010年9月14日火曜日

漢字



前の投稿につけた 蘇州滄浪亭で撮った写真の、円い門の上にある二文字がどうしても解らないの、Margaret いかが? 解ったら教えてね。

2010年9月12日日曜日

TBS牡丹亭特別番組

蘇州滄浪亭から


中村獅童さんナレーションの牡丹亭特別番組「坂東玉三郎、究極の愛。新たなる美への挑戦」を見ました。

3年に及ぶたいへんな日々を「苦痛じゃない困難、楽しい困難を乗り越えて幕を開けることがすばらしいこと」と語る坂東玉三郎さん、そのポジティブな精神力にまたまた脱帽してしまいました。

う~む 楽しい困難かぁ 日々の暮らしに疲れていても玉三郎さんの舞台を見に行こうとなんとかやりくりするのは確かに楽しい困難だわ。 坂東玉三郎さんの杜麗娘は困難を乗り越えて挑戦する強い心と精進のたまもの!!なんですね、楽しみです。

番組を見ながら 映画「さらば、わが愛 覇王別姫」で牡丹亭を舞った張國榮 レスリー・チャンを想ったわ、なぜって今日はレスリーチャンの誕生日。
主人公の京劇女形の蝶衣、「蝶衣の役はあなたが演じるほうがふさわしい」と張國榮 レスリー・チャンは坂東玉三郎さんに語ったとか、生きていれば現実に牡丹亭を歌って舞い踊る玉三郎さんの杜麗娘を見ることができたでしょう。

牡丹亭還魂記第25幕では亡き杜麗娘の誕生日に母甄氏と侍女春香は灯明を燈し香を焚いて礼拝していました。 
7年前46歳で亡くなったレスリーのために今日は花を捧げ 灯りをともし 香を焚いて 静かにレスリー・チャンを想いました。

2010年9月11日土曜日

湯顕祖の牡丹亭(50)

蘇州昆劇博物館から


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)240~247頁
第50幕 宴席をさわがす から

一通の書面で敵軍の包囲を解いた杜麗娘の父杜宝は例年より盛大に太平宴を催しています、そこへ伝令がきて
勅旨を以て閣下を朝廷にご召還、同平章軍国大事に昇任せしめられ、夫人には一品貞烈夫人をご追贈の由でございます
と杜宝の昇進・帰国の命を伝えます。

文武官一同が杜宝を寿ぐなか、柳夢梅が杜宝に面会を求めて門の外で騒ぎを起こします、騒ぎは何事と問えば
朝参りました嫡親の女婿という、どうにもならない奴でございます。ぼろぼろの着物にぼろ帽子、ぼろ包、ぼろ傘、という身なりで、手にぼろ絵を一幅もっておりまして、腹が無茶苦茶に減ったと申して、宴席に乗り込もうといたしました。なだめますと、殴りかかりまして、わたしの顔の半分だけを残して、続けざまに九つ半殴りました。
柳夢梅は杜宝から「何処の素寒貧がでたらめを言うのだ」と縛られて臨安へ送り返されることになりました。
柳夢梅
うむ、冤罪だぞ。ああ、妻よ。
たとえ見映えが良くても すでに亡くなっている娘の婿と名乗られて そうですかと信じるはずもないわよね Margaret.

2010年9月10日金曜日

今日のワンポイント

構えについて

まっすぐスクエアに構えましょう、(右を向いてますね~)
体重は土踏まず後ろより、重心を足首におく感じです。

背骨に直角に肩を回すんですよ~、肩が下がらないように。

フィニッシュの型 を意識してそこまでフルスイングしましょう、
インパクトのスピードを最適にするためです。
(このスクールでは全員美しいフィニッシュをとるように)
シャフトプレーンを意識してくださいね~

友は言うわ、良く振れたとき 意識しなくてもフィニッシュの型がとれて しかもゆっくりボールの行方をながめていられるのよ と、う~む 自分はまだだわ、左ひざは悲鳴をあげるし、右足裏は攣りそうに、腰は音がするようなの・・

2010年9月9日木曜日

弥勒菩薩の手@時泥棒

TBSラジオ「時泥棒」は流れるように楽しいお話が続いてアッという間に終わりました。

ゲストの手を見る「お手を拝借」のコーナーで山中さんが坂東玉三郎さんの手と自分の手を合わせて「大っきいですね~」と。 僕は実は手が大きいという玉三郎さんは「手を仕舞う」ことに苦労されたそうです。

京劇の手の形は仏教のお釈迦様が印を結ぶ形から来ているそうで 「男の手を隠す」その手の型を山中さんの前で披露します。
ほんとに弥勒菩薩の指だ、うれしいな~ 
今、目の前で玉三郎さんがちゃんと女形の指をやってくれてるんです!
ほんとにしあわせだな~
ああいいな、見たいなぁ、「見える所でやらないのがいいんです、冗談です」って・・牡丹亭東京公演でたっぷり見れますね。
しかし玉三郎さんの話し声はなんとも素敵。 

2010年9月8日水曜日

湯顕祖の牡丹亭(49)

中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)235~240頁
第49幕 淮安の宿泊 から

たったひとり包みと傘だけの旅支度で杜麗娘の父がいる淮城の城下町へやって来た柳夢梅は宿をとろうと思います、しかし旅費といっても墓から持ちだした零細な宝物は底が知れていて 傘や水銀や破れた本や開いた筆では誰も食事を出してくれません。柳夢梅は自分は杜安撫の女婿だといいますが 宿の主人は下の告示を指さして柳夢梅を追い出します。
間遊姦詐を禁ず
蜀(杜安撫の生まれ)より来りしわれ 
万里を家とす 子や甥を役所に伴わず 
女婿と名乗り うろつくもの今までになし

もし偽り騙るあらば 組頭に告げて捕えよ
もし宿泊に力をかさば 主人も同罪 
ここに周知せしむ(杜安撫の花押)
仕方なく近くの祠の廊下に休み、雨で顔を洗い翌朝の開門を待つことにします。
同里特産豚の照焼

柳夢梅は食べたかったろうなぁ。
同里土産は豚の照焼が有名らしくたくさんの店で売っていたけれどあまりに人工的にピカピカに仕上がっていて眺めただけ・・かぶりつくなんてお行儀が悪いよね Margaret.

2010年9月7日火曜日

誕生中国文明特別展(1)

中国文明発祥の地 河南省で出土した名品の展覧会に行きました。
夏王朝はなんと起源前2000年! 紀元前の青銅器をみてその古さと技術力に感心しました、造形も魅力があります、蘇州の昆劇博物館にある楽器「編鐘」のルーツはすでに紀元前11世紀にあった「鐃(どう)」なのね、歴史を感じるわ、ちょっと叩いて音色を確かめておけばよかった。 10月に行われる坂東玉三郎さんの日中版「牡丹亭」公演でこの楽器は使われるかしら?

蘇州昆劇博物館編鐘


西周時代(前11世紀)の青銅製の蓋付手提壷の蓋の内側にはすでに銘文が刻まれていました。 卜骨(ぼっこつ)に刻まれた文字は前13世紀、私はそこで生まれた文字をいま使っているのね、と感動して売店で白川静先生の本を購入したわ。

2010年9月5日日曜日

湯顕祖の牡丹亭(48)

蘇州滄浪亭回廊


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)227~235頁
第48幕 母と子の奇遇 から

ここは臨安 杜麗娘にたのまれて柳夢梅は父母の様子をみに淮城へでかけています、部屋の油をきらして暗いので石道姑に油をたのみ 杜麗娘は月を見ながら柳夢梅に想いをはせています。

そこへ杜麗娘の母甄氏と侍女春香が戦の難を逃れてやってきます、たまたま開いていた扉から入り 月明かりに照らされた女性をみて 杜麗娘?いや杜麗娘の幽霊にちがいないと思います。杜麗娘も二人の旅人が母と侍女にそっくりなのでおどろき どこから来たのか尋ねます。互いに信じられない気持ちでいるところへ石道姑が帰ってきます、
石道姑(甄氏を引張って、麗娘を照らす)
疑うをやめよ 燈火を近寄せ
月の光に詳しく見よ 
そのかみの人の面輪を
石・杜
そのかみの人の面輪を

甄氏(麗娘を抱いて泣く)
三年の間の腸断つ思い 
海に堕ちし明珠の いかで再び還り来んや
甄氏と春香は「梅」と「柳」の字がある書生の柳夢梅が墓を堀り杜麗娘を回生させたことを聞きます、
甄・麗
今宵はいずれの年ぞ 今宵はいずれの年ぞ
今し相逢えるも 夢にあらずや

石・甄・春
かかる奇縁 かかる奇縁
輪廻にまされり
蘇州昆劇博物館模型から

2010年9月3日金曜日

PAPUA NEW GUINEA DARK 64%



ベルギーのブリュッセルにあるチョコレートショップ“DUVAL CHOCOLATE”が3月から日本に上陸しているらしい、ベルギーの交換留学生からもらったこのチョコレートが本当に美味しいわ。 甘さは極くひかえめだけれど カカオのほっくりした味わいが生きていて大地の味がするの、説明文には、
ココア豆が生産される熱帯雨林の気候・地質の香りを一粒に凝縮できるよう、厳選されたカカオを使用し、濃厚な旨み・苦み・甘み・を一気に舌で感じさせてくれます
HPには9種類のORIGIN CHOCOLATE + BIOがあります、手元にあるギフトセットは下の4種類、インターネット販売も予定されています。

●ECUADOR DARK 71% 
(天然カカオの抜群の芳ばしさとオリジナルチョコレートの香りが楽しめます)
●COSTA RICA DARK 64% 
(独特の苦さを持つ強いダークチョコレートです。スモーキーな木の香りがチョコレート一粒にギュッと凝縮されています)
●PAPUA NEW GUINEA DARK 64% 
(酸味のあるカカオ味はこの地域の特徴がいかされたチョコレートです。さらにスモーキーな香りが赤ワインとの相性を抜群にしています)
●PERU DARK 64% 
(ドライフルーツの香りは、フレッシュ感覚を持つチョコレート、芳醇な苦みを持つ、カカオ独特なテースト)

2010年9月2日木曜日

湯顕祖の牡丹亭(47)

蘇州滄浪亭の大樹


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)220~227頁
第47幕 包囲を解く から

杜麗娘の父杜宝が守る淮城を兵糧攻めにしている溜金王李全の心もちとしては 杜宝の援軍が大挙して攻めてくるのではないか、また日が経つのに功を挙げられない自分が金から責められるのではないかと内心進退きわまったと感じていました。

そこへ金から使節が到着します、言葉が通じないので通訳を介してもてなしますが 使節は妻楊氏の歌や踊りがいたく気に入り夜の相手をしろと無理を言い出します。怒った李全は鎗で使節をからめ倒します、
貴様の赤ひげ踏みつけ 
腥(なまぐさ)き喉もと
生きながら締め殺さん
楊氏は使節を逃がしますが李全は金がこのことを知ったら安穏では済むまいと思います。そこへ淮城から陳最良が書面を携えて帰ってきます。杜宝が書いた書面には 
代々御高誼の杜宝、李王の麾下に頓首す
もう一通の夫人への密書にも
代々御高誼の杜宝、楊女王の帳前に斂袵(れんじん:えりを正す)す
杜宝、久しき以前より 大宋に奏上し、勅して夫人を封じて討金女王の職と為す
 と書かれていました。
(楊氏)
わが冠の上の黄金は輝きを増すであろう。
妾は帯甲の女王じゃ。近ごろ、妾の髪飾りや氈帽から兜までも、南朝風に一揃造って届けて下され。あなた(夫)も討金王になられましょう。
(李全)
ありがたくお受けしよう。
大宋朝に帰順せん 金家あるいは禍苗をなさん
一辺の金を失うただけで、二つの王位を得たぞ。
(楊氏)
三軍の者ども。われらは南朝に帰順することになった。しばらく淮城の包囲を解き、海上へ情勢をうかがいに行くぞ。
こうして淮城の包囲は解かれたのでした。

2010年8月29日日曜日

今日のワンポイント

50cmのパットを必ず入れるには、

目標とボールを結ぶ線に直角に構えて振る
振る とは シャフトの面・傾きを変えないこと

傾きにボードをあわせ シャフトを構え その上に(ボードに平行に)指示棒を置くと 私の振りは必ず指示棒に触れてしまう、ということは 向こうへ押しながら振っている ということ。
だから ヘッドのつけ根にあたることが多いのね。

宿題:スウィシュドリル
   クラブを逆さに持ち左前方で音がでるように素振り
   (右手で、左手で)

プロ野球試合

ラジオ番組「時泥棒」はプロ野球試合に盗まれてしまいましたねぇ・・

2010年8月28日土曜日

湯顕祖の牡丹亭(46)

同里嘉蔭堂から


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)215~219頁
第46幕 賊を屈す から

溜金王の李全から兵糧攻めにあっている杜宝のもとへ陳最良がやってきます、3年ぶりに合う互いの髪はすっかり白髪になっています。
陳最良から妻と侍女が殺されたと聞いた杜宝は大声で泣き倒れます。

そして 李全が妻の楊氏とふたり淮安城を欲しがっていること、
(杜宝は李全の妻楊氏がいるならばきっとこの囲みを解いてみせると笑います) 
また故郷南安にある杜麗娘の墓を柳夢梅が暴いて遺骨を池に捨てたことを聞きます。
杜宝(嘆息して)
娘の墓があばかれ、奥が難に遭うた。これこそ
未だ三尺の土に帰せずして 百年の身を保ち難く
既に三尺の土に帰して 百年の墳を保ち難し
というものじゃな。なんとも仕方のないことじゃ。
杜宝は李全に宛てた書面を陳最良に持たせ包囲を解くよう説得を頼みます。
書面を携え 行きて賊軍と和睦す
君が真心もて 賊を説きふせよ
寇盗奸雄なりとも かれ機を見て動かん
李全が囲みをといて、あなたを釈放したのをみれば、
意中はわかっておる。
杜宝はなかなかの人物ですね、悲しみに倒れても取り乱しません。

2010年8月24日火曜日

湯顕祖の牡丹亭(45)

中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)211~214頁
第45幕 間諜 から

南安の梅花観で杜麗娘の墓が暴かれたことを杜麗娘の父杜宝に知らせようと 陳最良は淮城をめざしていますが 城は敵に包囲されていて近づくことができません、そこで裏の路地を行きますが敵に捕まってしまいます。

金軍の将李全は陳最良の話から杜宝には妻の甄氏とみまかった令嬢と侍女の春香がいることを知ります、李全はそれを利用して杜宝の戦意を削ごうと計略を思いつきます。
陳最良に前日殺した女の首を二つ見せ これは杜安撫の妻甄氏と侍女春香だといいます、そしてすぐにでも城に攻め入って杜安撫を殺すのだといいます。 驚いた陳最良は杜安撫に降伏を受け入れ城を明け渡すよう伝えに行きます。
(楊氏)
威風堂々の 溜金王を忘るるな
(李全・楊氏)
そちが行って杜安撫に申さば、
武を輝かし威を揚げ 降伏をうけいれんこと
なにかあらん
われ まことに 江山を占めんとするは
嘘いつわりにあらず(退場)

(陳最良)
極悪の強盗め、極悪の強盗め。
杜老夫人さまと春香どのを殺しおったとは。
どれ、城中へお知らせに参ろう。
同里退思園回廊の天井

2010年8月21日土曜日

誕生!中国文明 特別展

9月5日まで東京国立博物館平成館で『誕生!中国文明 特別展』が開かれています。
坂東玉三郎さんは特別展の応援団の一人だそうです。 そして 今日の読売新聞朝刊には 玉三郎さんが展覧会の作品「楽舞俑」(唐時代・701年)について寄せた文「女性のしぐさ 繊細に表現」が載っています。
展覧会を見に行かなくちゃ、Margaret一緒に行こう?

2010年8月19日木曜日

ボルネオ・鳥踊り

NHKのボルネオ探検の番組を見たわ、なつかしい、ロングハウスはそれなりにゆたかになっていて、昔 ダヤク族のカンポン(村)のロングハウスを訪ねたけれど その時でさえ 青年たちはナイキのスニーカーを履いていたし 秘境といっても実はかなり現代的だったわ、今日みたロングハウスには衛星放送のアンテナがいくつもついていたもの。

歓迎会で民族衣装を着飾って踊りも披露されていたけれど、彼らの神は鳥、頭に大きな角を持つホーンビル(犀鳥・サイチョウ)で 男性が神聖な鳥踊りを踊るのは有名。

昔 サラワクで部族の方と一緒にゴルフをラウンドしたとき イバン族の方がバーディをとったら なんとグリーン上で鳥踊りを舞ったのよ、バーディで鳥踊りなんてユーモアいっぱい、イバン族はその昔首狩もした勇壮な人たち、とても迫力があってびっくりしたのを思い出したわ。 

今日のワンポイント

忙しい日々をやり過ごし3週間振りの練習、雲が多く日差しがない分よかったし、体を動かすと気持ちが軽くなるわ。

目標の左10cmのあたりに振り抜くんですよー
構えがすべてゆるい、
自分のやり方を忘れている 
体の中心が左にずれる
シャフトで面をつくるよう意識して振りましょう
アプローチ:ストレイト⇒インに、ボール・芝の順に

ゴルフはたぶん なにからなにまでボールを打つ前に型にきっちりはめ込むことかしら、コースに行って確かめてみたいけれど、暇がなくなってしまった。。

2010年8月17日火曜日

湯顕祖の牡丹亭(44)

蘇州昆劇博物館の模型から


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)206~210頁
第44幕 さしせまる苦難 から

杜麗娘は合格の知らせを待っていますが 柳夢梅は受験に出かけたままの姿で戻り、淮揚に金の兵が攻めてきたので合格の宴は中止になったといいます、杜麗娘は淮揚にいる父母が心配でたまりません、柳夢梅に淮揚に行き両親の様子を見てきてほしいと頼みます。

むこうで杜麗娘の両親に会ったら回生のことをどのように話そうと二人で相談します、
(杜麗娘)
話さば妖のごとく 怪のごとくにして
父君はかたくなに 取りあわず肯うまじ
そう、よいことがございます。
わたくしの絵姿をお持ちになって下さいませ。
もし一幅の春容を見ば
二人のえにし 問わで叶うまじ
ただ説かれかし
天つ神の記されし 姻縁の定め
思いもかけず来り 忽ちに墓の戸を開けたりと

(柳夢梅)
われひたすらに望みしは 駟馬の車もて岳父の家
離魂の女と誇らかに 訪なわんことなりき
誰か思わんや
み親を尋ぬるに 戦のそばを行き
貧書生の身の 装束も整わざらんとは


柳夢梅は淮揚へ旅立ちます。

2010年8月15日日曜日

THE☆STAR の坂東玉三郎さん

NHKの番組「THE STAR」のなかで 「あの人のおかげで今の僕があるといっても過言ではない」 という市川海老蔵さんが坂東玉三郎さんについて語った言葉にうなってしまった。
真面目さ ストイックさ そして 玉三郎のお兄さんも おこがましいけれど どんどん変化されたような 気がしてました。

若い頃は 圧倒的な美しさ、今はさらにそういうものに対して 余裕 と 優美さ とか いい意味のゆるみ とか 昔よりもいい意味での強さとか そういうものが どんどん表に出るようになった。

稀な方ですよね、たぶん、今後 歌舞伎の歴史の中で坂東玉三郎のような女形は 出て こ な い
ああ「余裕」「優美」「ゆるみ」「強さ」、特に「強さ」は生の舞台を観て感じていたことだわ、私は「ART」を見ているのね。

2010年8月11日水曜日

湯顕祖の牡丹亭(43)

同里広場のレリーフ


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)200~205頁
第43幕 淮安の防禦 から

杜麗娘の父杜宝の治める淮安の城は李全軍一万により七重に包囲されていましたが 杜宝と敵軍の将李全は一騎打ちし 杜宝たちは包囲を衝いて入城します、城中の兵は一万三千、兵糧は半年分、李全は兵糧攻めにするつもりで やすやすと杜宝を入城させたのです。

楼上に集まった杜宝・文官一同
敵軍の雄叫び 
我が軍ひそと声なし
孤城に涙をそそぎ
ひそかに蒼天に祈る
杜宝が望む援軍は果たして来るのでしょうか。

2010年8月8日日曜日

湯顕祖の牡丹亭(42)

同里退思園モザイク 


中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)195~199頁
第42幕 鎮台を移す から

淮揚を治める杜麗娘の父杜宝は 淮安に鎮台を移動するため舟出します、途中対岸を走る早馬の知らせで 李全率いる軍が淮安府に迫っているため陸路で急いで淮安へ向かうことになりました。
杜麗娘の母の甄氏は夫と一緒では危険なので 臨安(杜麗娘と柳夢梅がいる)へ向かうことになりました。
(甄氏(泣く)) 娘はみまかり わが身はただひとり 
         乱軍のなか夫と別る

(杜・甄)   なんの命夫命婦といわん 
        すべてこれ*鰥寡孤独
        生くると死すと 夢と書と

(甄氏)    年老いて生き残れる 二人の命 互に支えん

(杜宝)    わがいまの身は この地の軍の長ぞ

(甄氏)    君が身いたわれかし 眼に満つるは兵戈
         一人の儒者おわす
*鰥寡(かんか):やもめの意

2010年8月5日木曜日

暑中お見舞いもうしあげます

Margaret ごぶさたしていますが この暑さのなか お元気でしょうか?

シュールに暑く晴れ渡るこのごろ とつぜん悲しいことがありました。

暑い夏と花火の重さは いつになったら軽くなるのでしょう。

俳句をたくさん詠んでくれました。
黄水仙 日輪浴びて 燦々と

咲き誇る 木蓮 小鳥 寄せつけず

2010年8月1日日曜日

湯顕祖の牡丹亭(41)

蘇州滄浪亭から

中国古典文学大系53戯曲集下還魂記(岩城秀夫訳)189~194頁
第41幕 受験 から

柳夢梅は急いで受験会場に駆けつけますが試験に間に合いません、しかし なんと試験官は以前巡りあって旅費を賜った苗舜賓でした、その縁で無事試験を受け答案をだすことができました。試験問題と柳夢梅の答えは、
(苗舜賓)
近ごろ聞くに金兵境を犯し、惟だ和・戦・守の三策あり。
その便いかん。
(柳夢梅)
戦を表とし、守を裏とし、和は表裏の間にあります。
もし和議いたしますと、
  小朝廷 江南に辱しめられん
されば戦い、あるいは守るといたしますと、
  *鑾輿(らんよ)を請うて 中原に近づかしめん
(苗舜賓)
君が策略 帝王の憂をはらい
万言の策 乾坤の漏れを検べつくせり
・・
必ずやこの度こそ 状元に及第せん
互いに面識のあることを口には出しませんでした。
あとは及第の宴というところで、李全率いる軍が淮揚へ進軍してきます、淮揚を守るのは杜麗娘の父杜宝です。

*鑾輿(らんよ):鑾輿とは天子が乗る輿のこと。鑾はその輿につける鈴。(骨骨房主さんのページから引用しました)
同里嘉蔭堂モザイク 状元の証書が入ってるかも。